Mac の各部品の温度を見てみよう

もう南からじわじわと梅雨入り。それが終われば、うだるような暑さがやってきます。そうなると毎年のことですが、気になるのがコンピューターの熱処理。冷房が苦手な私は、できるだけエアコンを使わないようにしていますが、コンピューターにとってはいい迷惑でしょうね。

Mac の熱処理というと、大変だったのが QuickSilver 以降の PowerMac でしょう。タワー型デスクトップコンピューターが白くて四角いのが当たり前だった時代に登場した PowerMac G3 Blue & White は、新しいコンピューターデザインの幕開けを担った一つでした(実際に多くの人々が Mac のデザイン性に注目するようになったのは iMac の方でしょうけど)。それ以来、大幅な設計変更もなく長期間にわたって使われ続けたあのデザインは、QuickSilver 以降、その熱処理にかなりの無理がありました。Mirrored Drive Doors (MDD) では、電源を入れたら“ドライヤーだ”なんてからかわれてて、冷却ファンの交換対応にまでなりました。

そんな熱処理問題を一気に解決したのが、アルミニウム筐体のPower Mac G5 でした。巨大で容積に余裕があり全面背面メッシュのアルミニウムケース、複数の大型ファンと2つの巨大な CPU ヒートシンクで、冷却能力を格段に向上させた新型 Mac の登場は、もう熱処理で頭を悩ませる必要がないことを意味していました。

とはいえ、余裕で気温35度以上になる日本の夏じゃ、心配にもなるというもの。そんなときに役立つのが、この「Temperature Monitor」。これは、Mac にあちこち内蔵されている温度センサーの値を示してくれます。

これは、実際に MacPro にインストールして表示させたものです。動画の変換処理で負荷をかけていますが、巨大なヒートシンクのおかげで CPU は50度前後で安定した一方、メモリーがじわじわと温度上昇し、80度を超えてしまいました。気温が27度で80度を超えているのだから、35度とかになったらどうなってしまうのでしょうか。さらに気になるのが電源(Power Supply)の温度。64度まで上がりました。高温に弱いコンデンサーは平気なのでしょうか。

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負荷を終了するとこんな感じで各所温度が下降する。3352bea61468ad20760ac46330556433

みなさんも、コンピューターの熱対策に「Temperature Monitor」を役立ててみてはどうでしょうか。

追記:Temperture Moniter は、2014年10月1日をもって開発が終了しました。新しく「Hardware Moniter」がリリースされています。

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