Apple Compressor の分散処理(Apple Qmaster)を利用し、どこまで動画の圧縮が高速化されるか試してみました。
サンプル動画を用意し、分散・非分散でそれぞれ計測しました。条件は以下のとおりです。
【サンプル動画】
長さ:60秒(トレイラー前半の1分間のみ)
ビデオ:H.264(24p)4096 x 1716
オーディオ:AAC(44.1KHz)
容量:48MB
【構成】
- Mac Pro 2012:Westmere W3565, 3.2GHz(4コア8スレッド)
OSX 10.9.5、Compressor 4.1.3 - Mac Pro 2008:Harpertown E5462, 2.8GHz(4コア4スレッド)× 2
OSX 10.9.5、Compressor 4.1.2 - 2台の Mac はルーターに有線LAN で接続
【圧縮設定】
ビデオ:H.264(24p)1920 x 804(細かい設定は画像をご覧ください)
オーディオ:ソースからコピー
分散処理にすると、動画ファイルがコア数に応じて分割(セグメント化)して圧縮されます。
【結果】
非分散: Mac Pro 2012 = 9分18秒
分散: Mac Pro 2012 + Mac Pro 2008 = 4分10秒
凄いですね! 分散によって圧縮速度が約55%も高速化されました。Mac を複数持っている場合は、是非利用しましょう。
※H.264 のエントロピーモードが CABAC の場合、コンピューターが一台でも複数台でも分散処理はされません。
CAVLC:再生負荷が軽い。
CABAC:高品質だが再生負荷が重い。