PDF プリセットの覚書

PDF プリセットってたくさんありますね。つい「あれはどんなんだっけ?」ってなっしまうから、そのための覚書。

PDF プリセットとは

PDF 作成処理を制御する各種設定を 1 つにまとめたもの。これらの設定は、PDF の用途に合わせてファイルサイズと品質とのバランスをとるように設計されている。 定義済みのプリセットのほとんどは、InDesign、Illustrator、Photoshop、Acrobat などの Adobe Creative Suite コンポーネント間で共有される。また、独自の出力条件に合わせてカスタムプリセットを作成し、それを共有することもできる。

次に示すプリセットのいくつかを使用するには、必要に応じて Extras フォルダー(プリセットがデフォルトでインストールされる場所)から Settings フォルダーに移動する必要がある。
通常、Extras フォルダーと Settings フォルダーは、

Windows Vista・7 では、ProgramData¥Adobe¥Adobe PDF
Windows XP では、Documents and Settings¥All Users¥Application Data¥Adobe¥Adobe PDF
Mac OS では、ライブラリ/Application Support/Adobe/Adobe PDF

プリセットの中には、一部の Creative Suite コンポーネントで使用できないものもある。

カスタム設定は、

Windows XP では、Documents and Settings¥[ユーザー名]¥Application Data¥Adobe¥Adobe PDF¥Settings
Windows Vista・7 では、Users¥[ユーザー名]¥AppData¥Roaming¥Adobe¥Adobe PDF¥Settings
Mac OS では、ユーザー[ユーザー名]/ライブラリ/Application Support/Adobe/Adobe PDF/Settings

【高品質印刷】
デスクトッププリンターや校正デバイスでの高画質印刷に適した PDF を作成。
このプリセットは PDF 1.4 を使用し、カラー画像とグレースケール画像を 300 ppi に、モノクロ画像を 1200 ppi にダウンサンプリングする。さらに、全フォントのサブセットを埋め込み、カラーを変更せず、(透明をサポートしているファイルタイプで)透明部分を統合しない。
このプリセットを使用して作成した PDF は、Acrobat5.0 および Acrobat Reader 5.0 以降で開くことができる。 InDesign ではこれに加えて、タグ付き PDF が作成される。

【Illustrator 初期設定(Illustrator のみ)】
Illustrator データがすべて保持された PDF を作成。
このプリセットを使用して作成した PDF は、Illustrator で再度開いたときにもデータの損失がない。

【オーバーサイズページ(Acrobat のみ)】
200 x 200 インチより大きい図面や設計図の表示と印刷に適した PDF を作成。
このプリセットを使用して作成した PDF は、Acrobat および Acrobat Reader 7.0 以降で開くことができる。

【PDF/A-1b: 2005(CMYK および RGB)(Acrobat のみ)】
電子文書の長期保存(アーカイブ用)に使用。PDF/A-1b は PDF 1.4 を使用し、選択された規格に応じて、すべてのカラーを CMYK または RGB に変換。
このプリセットを使用して作成した PDF は、Acrobat 5.0 および Adobe Reader 5.0 以降で開くことができる。

Adobe PDF/X 準拠ファイルの作成 PDF/X(Portable Document Format Exchange)とは

印刷上の問題となるカラー、フォントおよびトラッピング変数の多くを削除し、印刷業務用のためのグラフィックコンテンツ交換用の(CMYK データ間の完全交換が規定されている)ISO 標準規格。Illustrator は、PDF/X‑1a(CMYK ワークフロー用)、 PDF/X-3(カラーマネジメントワークフロー用)および PDF/X-4(分割・統合ではなくライブとして透明性を保持するためのサポートが追加されたカラーマネジメントワークフロー用)をサポートしている。

【PDF/X-1a(2001 および 2003)】
PDF/X-1a では、全フォントを埋め込むこと、適切なトンボと裁ち落としを指定すること、および、カラーを CMYK と特色のいずれか一方または両方で表示することが必要になる。この規格に準拠したファイルには、使用する印刷条件に関する情報を含める必要がる。
PDF/X-1a に準拠して作成された PDF ファイルは、Acrobat 4.0 および Acrobat Reader 4.0 以降で開くことができる。
PDF/X-1a は PDF 1.3 を使用し、カラー画像とグレースケール画像を 300 ppi に、モノクロ画像を 1200 ppi にダウンサンプリングする。さらに、全フォントのサブセットを埋め込み、タグなし PDF を作成し、「高解像度」設定を使用して透明部分を統合する。
※PDF/X-1a:2003 および PDF/X-3:2003 プリセットは、インストール時にコンピューターにインストールされるが、Extras フォルダーから Settings フォルダーに移動しない限り使用できない。

【PDF/X-3】
ISO 標準規格の PDF/X-3:2002 に準拠したPDFを作成。
この設定で作成された PDF ファイルは、Acrobat 4.0 および Acrobat Reader 4.0 以降で開くことができる。

【PDF/X-4(2008)】
ISO PDF/X-4:2008 ファイルを作成するこのプリセットは、透明効果(透明が分割、統合されない)と ICC カラーマネジメントをサポートする。このプリセットと共に書き出される PDF ファイルは、PDF 1.4 形式になる。画像はダウンサンプルおよび圧縮され、フォントは PDF/X-1a および PDF/X-3 設定と同じ方法で埋め込まれる。PDF/X-4:2008 準拠 PDF ファイルは、Creative Suite 4 および 5 のコンポーネント(Illustrator、InDesign、Photoshop)から直接作成できる。Acrobat 9 Pro は PDF ファイルの PDF/X-4:2008 への準拠を検証およびプリフライトすると共に、可能であれば、非 PDF/X ファイルを PDF/X-4:2008 に変換する。
信頼できる PDF 印刷出版ワークフローには、最適な PDF ファイル形式として PDF/X-4:2008 が推奨される。

【プレス品質】
高画質の印刷工程用の PDF ファイルを作成(デジタル印刷やイメージセッタまたは CTP への色分解など)。
ただし、PDF/X 準拠のファイルは作成されない。 このプリセットでは、コンテンツの品質が最優先される。このプリセットの目的は、印刷・出力会社でドキュメントを正しく印刷するために必要となるすべての情報を PDF ファイル内に保持すること。 このプリセットは PDF 1.4 を使用し、カラーを CMYK に変換し、カラー画像とグレースケール画像を 300 ppi に、モノクロ画像を 1200 ppi にダウンサンプリングする。さらに、可能な場合全フォントのサブセットを埋め込み、(透明をサポートしているファイルタイプにおいて)透明を維持する。
このプリセットを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Acrobat Reader 5.0 以降で開くことができる。
※印刷・出力会社に送る Adobe PDF ファイルを作成する場合は、あらかじめ出力解像度などの設定をどのようにするか確認するか、推奨設定を含む .joboptions ファイルを入手する。 印刷・出力会社によっては、PDF 設定をカスタマイズし、独自の .joboptions ファイルを提供する必要がある。

【Rich Content PDF】
タグ、ハイパーリンク、ブックマーク、インタラクティブ要素およびレイヤーを含む PDF ファイルを作成する。
このプリセットでは PDF 1.5 を使用し、全フォントのサブセットを埋め込む。また、Web サーバーから一度に 1 ページずつ送信(バイトサービング)するための最適化を行う。
このプリセットを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 6.0 および Adobe Reader 6.0 以降で開くことができる(このプリセットは Adobe PDF フォルダーの Extras フォルダーの中にある)。
※このプリセットは、一部のアプリケーションの初期バージョンでは「eBook」という名前であった。

【最小ファイルサイズ】
Web やインターネットでの表示、または電子メールでの配信に適した PDF ファイルを作成。
このプリセットは、圧縮、ダウンサンプリングおよび比較的低い画像解像度を使用する。すべてのカラーを sRGB に変換し、フォントを埋め込む。また、Web サーバーから一度に 1 ページずつ送信(バイトサービング)するための最適化を行う。PDF ファイルを印刷する場合、最適な結果を得るには、このプリセットを使用しない。
このプリセットを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Acrobat Reader 5.0 以降で開くことができる。

【雑誌広告送稿用】
雑誌広告デジタル送稿推進協議会によって策定されたデータ制作ルールに基づいて、雑誌広告送稿用のPDFファイルを作成。

【標準(Acrobat のみ)】
デスクトッププリンターやデジタルコピー機での印刷、CD での配布、クライアントに送付する校正刷りの作成を目的とした PDF ファイルを作成。
このプリセットは圧縮とダウンサンプリングを使用してファイルサイズを縮小するが、それと同時に、ファイル内で使用されていて埋め込みが許可されている全フォントのサブセットを埋め込み、すべてのカラーを sRGB に変換し、中解像度に出力する。 Windows フォントのサブセットはデフォルトでは埋め込まれない。
この設定ファイルを使用して作成した PDF ファイルは、Acrobat 5.0 および Acrobat Reader 5.0 以降で開くことができる。

【WordPress】セキュリティーを向上させる wp-cofig.php のパーミッション設定 400

通常、wp-config.php のパーミッション(アクセス権)は、「644」であることも多いでしょう。しかし、先日の某サーバー会社におけるデータベース大規模改竄事件は、その 644 の危険性を示しました。

この事件は、WordPress の設定ファイルである wp-config.php からデータベース接続に必要な情報を抜き出し、データベースを改竄したというものです。サーバーに、別ユーザーへのシンボリックリンク(ファイルやディレクトリに別の名前を与え、ユーザーやアプリケーションがその名前をファイル本体と同様に扱えるようにする仕組み)に対する読み込みを制限するシステムが実装されていれば、パーミッションは 644 でも問題ありませんが、大手サーバー会社でも未実装であったりすることがわかりましたね。

wp-config.php が、同一サーバーを共有している他のユーザーに(またはそれを踏み台に)読み取られてしまうことを防ぐためにも、パーミッションは「400」にしておきましょう。WordPress の作動になにか影響を及ぼすわけでもなく、防護壁は多重であることに越したことはありません。

【Photoshop】肌を美しくするレタッチテクニック

Photoshop を使った人物の肌を美しくするレタッチテクニックを紹介します。

まずは、手を加える写真を読み込みます。
このままでも十分にきれいなお姉さんですが、しわ・シミ・陰影など、レタッチの余地はしっかりあります。

skin-retouch1

次に、読み込んだ写真を二枚複製し、それぞれ用途別に名前を付けます(最上位レイヤーの「ソラリゼーションカーブ」については、別の機会に紹介しましょう)。ここでは、ハイパスフィルターをかけるレイヤーと色味のレイヤーに、下のように名前を付けました。あなたがやるときは、自分流の命名でかまいません。

skin-retouch2

では、具体的に修正していきましょう。
始めに、ハイパスレイヤーに「ハイパスフィルター」をかけます。
フィルター>その他>ハイパス
半径は、写真の大きさや解像度によって異なりますが、2〜5px くらいでいいと思います。その後、このレイヤーのブレンドモードを「リニアライト」にし、不透明度を50%程度にします。このときハイパスレイヤーは、色レイヤーの上になければいけません。この工程はシャープフィルターと同じ効果をもたらしてくれますが、場合によってはこちらの方が融通が利くこともありますので、覚えておくと良いでしょう。

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続いて、色レイヤーにダスト&スクラッチで、少し全体を均しておきましょう。
フィルター>ノイズ>ダスト&スクラッチ

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次に、同じく色レイヤーにガウスぼかしをかけます。
フィルター>ぼかし(ガウス)
※ここで注意。このときのガウスぼかしの値は“ハイパスフィルターと同じ値”にすること。ハイパスを2pxでかけたなら、ガウスぼかしも2pxで。

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どうですか。写真にシャープさが出ましたね。

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つづいて、スタンプツールの「カラー比較(明)」で、肌の暗い部分を明るくしましょう。色レイヤー上で、明るい部分をサンプリングし、暗いところに乗せていきます。不透明度は25%程度でよいでしょう。あまり濃いと不自然さが出ます。

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ほら、肌が全体的に明るくなりましたね。

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今度は、シミやしわを消します。選択ツールで色レイヤー上の気になるところを選択し、ガウスぼかしをかけます。いきなり大きくぼかすのではなく、小さな値から始め様子を見ながら同じ部分に二度三度とかけていきましょう。

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こんなにきれいになりました!

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レタッチ前後を比較してみましょう。(クリックで拡大)

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さらに、まつげもおまけ。

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編集過程を GIF アニメーションで見てみましょう(クリックで表示)

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このレタッチ手法の最大の特徴は、髪や産毛など写真が持つ本来のディテールを損なわずに肌だけを変えられることです。是非、使ってみてください。

※解像度の低い画像には、この方法では高い効果が得られません。